冬の太陽光発電、積雪による不具合・倒壊リスクと対策を徹底解説!
- 優 中野
- 3月18日
- 読了時間: 2分
更新日:4月16日
冬の厳しい積雪は、太陽光発電システムにとって大きな課題です。発電量の低下だけでなく、最悪の場合、パネルや架台の倒壊事故につながることも。今回は、積雪が引き起こす具体的な不具合と、その防止策について詳しく解説します。
1. 積雪が太陽光発電に与える影響
① 発電量の低下・停止
パネルが雪で覆われると、光が遮られて発電できません。さらに、部分的に雪が積もると「ホットスポット現象」が発生し、パネルの一部が過熱して故障の原因になります。
② パネルや架台の破損・倒壊
積雪が多い地域では、パネルや架台に大きな荷重がかかり、フレームの変形や破損、さらには架台ごと倒壊するリスクがあります。特に、設計時の強度不足や施工不良が原因で事故が発生しやすくなります。
③ 配線・パワーコンディショナーの故障
積もった雪が解けて凍結を繰り返すことで、配線やパワーコンディショナー(PCS)のコネクター部分に水が浸入し、ショートや漏電を引き起こすことがあります。
④ 落雪による事故や建物へのダメージ
パネル表面はツルツルしているため、気温が上がると一気に大量の雪が滑り落ちることがあります。これにより、人や車に被害を与えたり、雨どいや屋根を破損したりするリスクがあります。
2. 積雪地域での太陽光発電の対策
(1)架台・パネルの強度を確保する
・積雪対応の架台を選ぶ(積雪荷重〇〇kg/㎡対応のものを使用)
・パネルの角度を急にする(30度以上が理想)
・定期点検を行い、ボルトの緩みや架台の変形をチェック
(2)雪下ろし対策を徹底する
・自然落雪方式を採用(高角度設置+適切な設置場所)
・融雪機能付きパネルの導入(ヒーター内蔵タイプ)
・手動で雪を落とせる設備を設置(長柄の雪下ろし棒など)
(3)落雪被害を防ぐ
・雪止め金具やフェンスを設置
・落雪スペースを確保し、周囲の安全対策をとる
・近隣住民と相談し、迷惑にならない設計をする
3. まとめ:積雪対策を万全にして、安全な太陽光発電を!
冬の積雪は、太陽光発電システムの故障や倒壊、落雪事故を引き起こす原因になります。しかし、適切な設計・設置と、しっかりした積雪対策を講じることで、こうしたリスクを大幅に減らせます。
・設置前に積雪量を考慮した設計をする
・強度の高い架台・パネルを選ぶ
・定期的な点検と雪下ろしを怠らない
これらの対策をしっかり行い、安全な冬の太陽光発電を実現しましょう!
太陽光発電設備について不安がある方は、お気軽にお問い合わせください!最適な点検・メンテナンス方法をご提案いたします。