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太陽光発電のガラス割れパネル:不具合の原因と対策

  • 執筆者の写真: 優 中野
    優 中野
  • 2月14日
  • 読了時間: 3分

更新日:4月15日

太陽光発電システムは長期間の運用が前提ですが、パネルのガラスが割れてしまうと発電効率が低下し、最悪の場合はシステム全体に影響を及ぼします。今回は、ガラス割れの原因とその対策について解説します。


1. 太陽光パネルのガラスが割れる主な原因


自然災害(強風・雹・地震)


強風で飛ばされた物が衝突したり、雹が直接当たったりすると、ガラスが割れる可能性があります。特に、大粒の雹(直径2cm以上)が降る地域では注意が必要です。


施工不良(固定金具のゆるみ・過度な締め付け)


取り付け時に金具を強く締めすぎると、ガラスに負担がかかり、時間の経過とともにひび割れが発生することがあります。また、固定が不十分だと風圧で揺れが生じ、ひびが入ることもあります。


温度変化による熱膨張・収縮


太陽光パネルは昼夜の温度変化を受けるため、ガラスが膨張・収縮を繰り返します。設計や施工が適切でない場合、長期的な負荷がかかり、ひび割れが発生することがあります。


人的要因(メンテナンス時の誤操作・鳥のフン除去など)


清掃時に固いブラシや高圧洗浄機を使用すると、ガラスに傷がつき、後にひび割れの原因となることがあります。また、誤って工具を落としたり、体重をかけてしまったりすると破損することもあります。


劣化による微細なひび割れ(マイクロクラック)


パネル内部に微細なひび(マイクロクラック)が発生すると、徐々に広がり、最終的にガラスが割れることがあります。初期の段階では発電効率に影響が少ないため、気づかないケースが多いです。


2. ガラス割れのリスクを減らす対策


✔︎ 高品質なパネルの選定


耐衝撃性や耐候性に優れたパネルを選ぶことで、割れのリスクを軽減できます。特に、強化ガラスを使用した製品を選ぶのが有効です。


✔︎ 適切な施工と定期点検


施工時の過度な締め付けを避け、設置後も定期的に点検を行いましょう。固定金具のゆるみやフレームの歪みがないかを確認することで、割れのリスクを減らせます。


✔︎ 雹や強風対策


雹が多い地域では、耐雹性の高いパネルを選ぶか、パネルの角度を調整することで被害を軽減できます。また、強風対策として、適切な固定方法を採用しましょう。


✔︎ 清掃・メンテナンスの注意点


高圧洗浄機の使用を避け、柔らかいスポンジや低圧の水で清掃することが重要です。また、作業時は慎重に動き、パネル上に不要な負荷をかけないようにしましょう。


まとめ


太陽光パネルのガラスが割れる原因は、自然災害から施工不良、人為的ミスまで多岐にわたります。割れを防ぐためには、高品質なパネルの選定、適切な施工・点検、慎重なメンテナンスが不可欠です。もし割れが発生した場合は、早めに専門業者に相談し、安全に対応しましょう。


パネルのガラス割れについて不安がある方は、お気軽にお問い合わせください!最適な点検・メンテナンス方法をご提案いたします。

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